リテーナーはいつまで使えばいいのか?ご説明させていただきます。
リテーナーとは

リテーナーとは日本語では保定装置と言います。その使用目的は、矯正治療でキレイに並んだ歯並びや噛み合わせを維持するための目的で使用します。ただひたすらに使用するだけの地味な作業なのでモチベーションが下がってしまう患者さまもいたりします。
リテーナーの重要性

先ほど矯正治療でキレイに並んだ歯並びや噛み合わせを維持するための目的で使用すると言いましたが、ではリテーナーを使わないとどうなるのでしょうか?それは後戻りという現象が起きてしまいます。その字の通りせっかく長い年月頑張って矯正治療をおこないキレイになった歯並び噛み合わせもリテーナーを使わないと、歯がネジれてきたり、傾いてきたり、隙間が空いてきたりと動いてしまいます。本当に矯正治療前と同じに戻るわけではないですが、一度キレイになると少しのズレも気になってしまいます。よって、後戻りを防ぐリテーナーは非常に重要になります。
リテーナーの種類

- ホーレータイプ(Hawley)
- ベッグタイプ(Begg)
- マウスピースタイプ(clear)
- フィックスタイプ(Fix)
などなど様々な種類(タイプ)がありますが、用途はすべて同じです。歯をその場所で安定させるために使います。
基本的には取り外しができるタイプですが、上記フィックスタイプだけは前歯の裏側に歯科用の接着剤で歯に直接くっつけます。
これまた基本的には患者さまのご希望で問題ございませんが、元々の歯並びや患者さまの性格等考慮してこちらでご提案させていただくこともございます。
リテーナーの期間

ではタイトルにあります通り本題となります。リテーナーを使用する期間はどれぐらいでしょうか?
答えはリテーナー使用開始から少なくとも 2 年以上となります。これまた長いですね。。。もちろん理由があります。
矯正治療を始めて歯が動き始めると気がつく人もいますが、実は歯がグラグラと揺れ始めます。もちろん正常です。なぜなら歯が移動するときは、歯の根っこの周りの顎の骨を溶かしながら移動するためです。よってグラグラと揺れ始めます。矯正治療中はずっと歯を動かしていますので、ずっとグラグラしています。それが、矯正治療(歯を動かす治療)を終えると次はリテーナーで安定させる(グラグラしない)ということです。
矯正治療前は、歯並びはイマイチだったかもしれませんが歯はグラグラせずに安定していたと思います。リテーナーを決められた時間 2 年以上しっかりと使っていただくことで、矯正治療前のような安定した歯と顎の骨の関係になるというわけです。そうなる(安定する)ためには 2 年以上というお時間が必要となります。
リテーナーのよくある失敗

- 歯並びが綺麗になり満足して治療が終わった(終わってないですが)解放感から使わなくなるパターン
インビザライン(マウスピース矯正)、ワイヤー矯正どちらもですが、リテーナーになると気が抜ける人がいらっしゃいます。どちらかというとワイヤー矯正の人の方が多い傾向にある印象です。私も矯正治療は受けましたのであの解放感は非常に分かりますが、リテーナーも歯を動かす治療と同じように大切ですのでしっかりと使う必要がございます。
- クリニックに来なくなるパターン
歯を動かしているときはしっかりとご来院されていた人が、リテーナーになるとフェードアウトしていくパターンもあります。気持ち分かります、代り映えしないですもんね。でも少しの変化に気がつけるのが私たち矯正歯科医だと思います。少しの変化が後々大きくなり後戻りし始めていることもあります。来院間隔はだいぶ減りますので安心のためにもぜひ決められた間隔でご来院ください。
- ご自身の判断で使用するパターン
リテーナーは段階的に使用時間を減らしていったりしますが、それはご来院していただいてドクターが確認して判断していきます。患者さまご自身の判断で使用時間を決めてしまうと後戻りにつながる恐れがございます。
【執筆・監修者】

院長 與儀 賢(よぎ さとし)
2015年 神奈川歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
2022年 矯正歯科アラインクチュール 東京銀座院 院長就任
[講習会・セミナー]
2018年 Bio progressive Study Club basic seminar
2019年 ALIASリンガルストレートワイヤー ベーシックセミナー
2020年 フジタメソッド 歯列内側矯正セミナー
2021年 インビザラインシステム導入セミナー
2022年 プロシード歯科矯正用アンカースクリュー ベーシックセミナー
[所属団体・学会]
日本矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会
東京矯正歯科学会




