矯正治療の種類
矯正治療は、精密検査によって得られたデータを分析し患者さまそれぞれのオーダーメイドの治療計画を作成します。作成したゴールに向かって治療を進めていくのですが、そのゴールまで向かうための手段は選べます。
その手段というのが、ワイヤー矯正かインビザライン(マウスピース矯正)かということです。
ワイヤー矯正
矯正治療の歴史とともに歩んできた治療法です。歯科矯正学は、ワイヤー矯正によって確立されてきました。もう100年以上の歴史があります。細かく言うと、ワイヤー矯正の中でも表側・裏側、スタンダード・ストレート等様々な方法があります。
歯に直接装置を接着させて、ワイヤーを毎回ドクターが調整しながら治療を進めていきます。
インビザライン(マウスピース矯正)
インビザラインにおけるシステム化されたマウスピース矯正治療がアメリカにおいて始まったのが1999年です。日本では2006年から導入が始まりました。ワイヤー矯正と比較するととても新しい治療法です。インビザラインはマウスピース矯正のパイオニアで、今日のマウスピース矯正を作り上げたといっても過言ではないでしょう。今ではインビザラインの他にも非常にたくさんのマウスピース矯正のシステムがありますが、まだまだインビザラインがマウスピース矯正の分野においてはトップランナーだと思います。
取り外しができるマウスピースを患者さまご自身で装着しながら治療を進めていきます。
インビザラインとワイヤー矯正の治療の進め方の違い
ワイヤー矯正
ドクターがワイヤーを調整して治療が進んでいく。よって、決められた間隔で来院することとドクターの治療スキルが非常に重要。
インビザライン(マウスピース矯正)
患者さまがマウスピースを装着して治療が進んでいく。よって、患者さまがしっかりとマウスピースを装着することとインビザライン(マウスピース矯正)を専門的に真剣に学んだドクターに治療してもらうことが非常に重要。
治療計画によって向いている治療方法はある
ワイヤー矯正が得意な歯の動かし方、インビザライン(マウスピース矯正)が得意な歯の動かし方は実際あります。
よって、治療計画によってどちらでやった方がよりスムーズに治療が進むか患者さまのご希望も総合的に判断してご相談して決めた方がよいでしょう。
【執筆・監修者】
矯正歯科アラインクチュール 東京銀座院
院長 與儀 賢(よぎ さとし)
2015年 神奈川歯科大学 歯学部 歯学科 卒業
2022年 アラインクチュールデンタルオフィス 東京銀座院 院長就任
[講習会・セミナー]
2018年 Bio progressive Study Club basic seminar
2019年 ALIASリンガルストレートワイヤー ベーシックセミナー
2020年 フジタメソッド 歯列内側矯正セミナー
2021年 インビザラインシステム導入セミナー
2022年 プロシード歯科矯正用アンカースクリュー ベーシックセミナー
[所属団体・学会]
日本矯正歯科学会
日本舌側矯正歯科学会
東京矯正歯科学会