親知らずとは

前から数えて 8 番目の歯のことで、専門的には智歯といいます。

親知らずの形

実は形は様々です。とても小さかったり、根っこが曲がっていたりと人によって、さらに言うと上下左右でも全然違う形をしていることも非常に多いです。

親知らずの生え方

親知らずが問題になるのは、その生え方が原因のことが多いです。

まず、生えてこない（埋まったまま）人も多いです。

最も多いのは、中途半端に生える方でしょうか。少しだけ頭が見えてる状態、皆さんの親知らずはどうですか？実はこの生え方が良くなかったりします。

その他にも真横向いている人（前後的、左右的）、斜めになっている人、本当に様々です。もちろんしっかりと上向きに生えて噛んでいる人もいます。

親知らずの問題点

最大の問題点はメンテナンスの難しさです。

親知らずは前から数えて 8 番目なので一番奥にあります。よって歯ブラシがしっかりと歯に当たらずブラッシングが甘くなりがちで歯磨きがとても難しい歯なのです。歯磨きが甘くなると虫歯リスクが上がりますし、汚れが歯磨きで取れずにいると周囲の歯茎が腫れて智歯周囲炎といって痛みがでることもしばしばあります。

それに加えて先ほど記述しました、生え方が中途半端な場合は更にブラッシングの難易度は上がるでしょう。

まだまだあります。ブラッシングが難しく虫歯になりやすいですが、虫歯になってしまったあとの治療の難易度も非常に高いことが多いです。

虫歯になりやすく腫れて痛みが出やすい、そして治療も難しいとなかなかやっかいな歯なのです。。

親知らずは抜くの？

虫歯になりやすく腫れて痛みが出やすい、そして治療も難しいとなりますと、総合的に考えて、抜いたほうがいいという判断になることが多いです。

ブラッシングが難しい→虫歯になる・歯ぐきも炎症が起きて痛みが出る→頑張って治療する→でもブラッシング難しい→虫歯になる・歯ぐき炎症痛み…というループは総合的に考えて患者さまの負担になるので抜歯という判断になることが多いということです。

また矯正歯科治療におきましても、歯を動かして並べる際に親知らずとぶつかって歯の移動の邪魔になると予想された場合は、親知らずを抜きましょうと判断することは多いです。

親知らずはその生え方やメンテナンスの難しさを考慮し、抜いても影響がない（抜いたほうが良い）と判断して抜きますのでご安心ください。

【執筆・監修者】

アラインクチュールデンタルオフィス 東京銀座院
院長　與儀 賢（よぎ さとし）
　2015年　神奈川歯科大学 歯学部 歯学科　卒業
　2022年　アラインクチュールデンタルオフィス 東京銀座院　院長就任

[講習会・セミナー]
　2018年　Bio progressive Study Club basic seminar
　2019年　ALIASリンガルストレートワイヤー　ベーシックセミナー
　2020年　フジタメソッド　歯列内側矯正セミナー
　2021年　インビザラインシステム導入セミナー
　2022年　プロシード歯科矯正用アンカースクリュー　ベーシックセミナー

[所属団体・学会]
　日本矯正歯科学会
　日本舌側矯正歯科学会
　東京矯正歯科学会