歯を抜く(抜歯)
一番確実にスペースを作る方法で、昔からある方法です。抜く歯の種類や抜く本数は患者様それぞれのお口の中の状況によって違います。ただやみくもに抜くわけではないです。きちんと検査結果を分析した上で計画します。
拡大する(側方、前方)
歯列を拡大することによってスペースを作ります。側方(横方向)拡大と前方拡大があります。ワイヤーやマウスピース単独でではなく、拡大用の装置を使用することもあります。拡大ももちろん、検査結果を分析することによって可能かどうか判断します。
歯を奥に移動させる(遠心移動)
奥歯から順々に奥(喉側)へ移動させていきスペースを作る方法です。ワイヤー矯正においては、歯科矯正用アンカースクリューを併用することが多いです。インビザライン(マウスピース矯正)ではワイヤー矯正よりはシンプルに動かせることが多いです。こちらももちろん検査結果を分析し可否を判断します。
歯と歯の間を削る(IPR、ディスキング)
削る歯種によりますが、削る量は多くても一箇所 0.5㎜ 程度、基本的には複数箇所おこなうことが多いです。「削る」というと抵抗がある患者様もおりますが、IPR をすることによって(拡大なども併用して)抜歯を避けることも可能になる場合があります。
まとめ
上記に上げた方法は、単独でおこなうこともありますがそれぞれ併用することが多いです。そして必ず検査結果を分析してからおこないます。分からないことは小さい事でも質問して納得してから治療を受けましょう。